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新サービスや自主調査結果、関連する学問領域のコラムなどを掲載しています。

 シムシティという都市を開発していくシミュレーションゲームは有名だが、シムライフというゲームはご存じだろうか。シムライフもシミュレーションゲームなのだが、対象は架空の生物の生存競争である。  シムライフでは、まずプレイヤーがフィールドの地形を決定した後に、複数の生物をそのフィールドに配置していく。配置される各生物には移動の能力・特性、捕食対象など各種の生…

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 10回目の記事で世の中の動向、デザインやファッションを観察して、それらの潮流や予測を行うことができる方法を紹介した。この時に観察データから直感で価値観や考え方を出せると述べたが、今回は論理的に推測する方法を詳しく述べたい。この推測する構造は前回述べたが、下図にその関係を示す。観察された特徴から「目的-手段」の関係に基づいて、究極の目的を特定することであ…

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 “プロアクティブ(proactive)“と書くと、人気の高い商品があるせいか、多くの人が真っ先にニキビ予防を連想するようだ。考えてみると、ニキビができないように、たとえ、できてもひどくならないように予防するのは、将来、起こるであろうことを想定し、対応を先取りして実践する行為である。ニキビができた後に、その現実に対応するのは、リアクティブ(reactiv…

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 前回、第28回「コミュニティの再生とは(1):農村生活はよかったのか?」の内容をまとめると「『昔はよかったのに、最近の人はそうした生活を自分勝手に捨ててしまった。昔に戻ろう』という考えは単純すぎる。社会制度による変化を、『人の心の持ちようの問題』として扱ってはいけない」ということである。(ちなみに、ある人の行動や態度の原因が、その人を取り巻く「状況(外…

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 インサイトとは消費者の心の奥にあるコンセプト=欲求と定義する。デザイナーがコンセプトにより製品をデザインするように、消費者は自分のコンセプト=欲求により行動を起こす。  この欲求は意識的の場合もあり、無意識的の場合もある。いずれにせよこの欲求はアンケートで得られる場合もあるが、本人があまり自覚していない場合は、アンケートでは難しく、その消費者の行動やイ…

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 組織レベルのレジリエンスは、メンバー皆が相互作用しながら作り上げている全体的な心理的特性である。グループ・ダイナミックスを創始したレヴィン(Kurt Lewin)は、「複数の人間が集まって交流することによって、そこに『心理的場』が作り出される」と指摘したが、組織レジリエンスあるいはチーム・レジリエンスと表現される特性は、集団の「心理的場」に備わる様々な…

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 コミュニティの再生が叫ばれて久しい。再生というくらいなので、近代化、都市化が進んで人間関係が希薄した現在を批判し、過去の生活における人間関係を理想とし、それを取り戻すべきだという考えが背後にあるようである。こうした考えにおける、過去の生活の典型はおそらく農業を中心とする村社会であろう。しかし、農村社会とはどんな社会であったかに関して、単なるイメージでは…

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 仮想コンセプトは、9回目のところでその概要を紹介したが、今回、その方法を含めて詳しく紹介したい。仮想コンセプトとは、既存の製品、サービスやシステムに対する推測した設計コンセプトをいう。従って、デザイナーや企画者の製品やシステムの考え方、方針(コンセプト)を推測することができる。推測した仮想コンセプトとそのシステムの置かれている環境や文脈との差分があれば…

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 地球上に初めての生命が発生したのは約40億年前といわれる。無から有を生み出す生命の誕生が一度だったのか、それとも何度も起こったのかは判明していないが、それでも現在の高度な生物の先祖である生命の発生条件が整っていたのは約40億年前の時期であったということであろう(いまだにどこかで、単純な生物が発生し続けているという可能性は否定できないかもしれないが)。 …

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 先行きが不透明で、これまで通用してきた「成功の方程式」も「黄金律」も、なかなか期待するほどにはうまくいかないことが増えてきた。想定外のトラブルや失敗にがっかりして、気分が落ち込むことも少なくないと感じている人も多いだろう。ただ、そこで立ち止まってうずくまってしまったのでは、我々の未来は開けてこない。なんとかまた立ち直ろうと、誰もが気力を奮い立たせるもの…

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 ゼミの学生の研究発表を聞いていて、ふと思ったことがある。彼女たちはカフェの研究をしており、店の外観・内装と店主の考える「店のコンセプト」の関係を検討していた。そのため、同級生に、実際のカフェの写真を見せながらいろいろな内容に関してインタビューをした。そうしたインタビューの内容に関する発表を聞きながら思ったことは、彼女たちが好きなカフェ、望ましいと考える…

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 近年、組織力やチーム力について議論するとき、レジリエンス(resilience)という言葉が飛び交うようになってきている。レジリエンスとは、けがや手術から回復して健康な状態に戻る力を意味するもので医学の世界で良く使われてきた言葉である。弱った体を元に戻す力ということでいえば、復元力と表現するのがふさわしいと言えるだろう。  過去の経験から学んだ成功原理…

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 7月にサンフランシスコで開催された応用人間工学の国際会議に発表に行ったので、当地でのサービスの観察を行い、サービスタスク分析で評価を行った。  フィッシャーマンズワーフまでケーブルカーに乗ったので、その時のサービスの分析の一部を紹介する。タスクは個別に記述せずまとめて分析を行った。 図1 ケーブルカーのサービスタスク分析  観光用のケーブルカーで、多…

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 前回はサービスの構造をフレームにして、対象を見てゆく方法を述べた。これに従って、観察しても良いのであるが、少し粗いのでもう少し詳細にして、時間軸上でも分析できるようにしたのが、下記に示すサービスタスク分析である。   図1 サービスタスク分析  サービスタスク分析は、顧客-機械(システム)、顧客-サービス提供者、時間、顧客-環境、サービス提供者-機械…

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 前回は、リスクについて説明し、正しく対応してもらおうとする立場の人々と、リスクを理解し、的確に対応しようとする立場の人々のコミュニケーションが、想像以上に困難であることについて解説してきた。説明する側は、ついつい理解を勝ち取ろうとして説得的になるのに対して、説明される側は、リスクがもたらす恐怖感に過敏に反応しがちなのである。  ただ、何よりも相互理解を…

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 外出先で利用したくなった時に、人はどのようにしてトイレを探すのだろうか。公園でもあればともかく、普通の街中に公衆トイレというものもなかなかないものなので、多くの人は店舗や施設内にあるトイレを探すのではないだろうか。  しかし、やみくもにすべての店や建物に入って探すわけではないだろう。全ての店や建物に一般利用ができるトイレがあるわけではなく、いやむしろそ…

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 下の3枚の写真を観てほしい。これらはいずれも公共の場に設置された「座ることは許すが、寝転ぶことを許さない」ベンチの例である。  こうしたデザインのベンチは街中に溢れている。単に環境デザインに注目するならば、同じ目的を達成するための様々なデザインを見つけることは非常に興味深い。  しかし、同時に感じることは、こうしたベンチは「だれも寝転ぶことを許さ…

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 前回、リスク・コミュニケーションについて論じた。存在するリスクについて、被害をもたらす可能性のある立場の者も、被害を受ける可能性のある者も、被害から人々を守る責任のある立場の者も、関係者全員で情報交換と意見交換を行って、正確な理解を共有する取り組みが、リスク・コミュニケーションである。  ただ、本来そうあるべき取り組みの姿とは異なってしまいがちであると…

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 4回にわたってサービスの観察について述べたが、それらをまとめて構造的に観察する方法を2回にわたって述べる。  構造的に見るというのは、あるフレーム(枠組)を想定して見てゆく方法である。通常、観察者は観察対象に対して、自分の知識を基に判断するので、豊富な知識が必要となる。しかし、このような豊富な知識を持たない場合、下記に示すようなフレームによって構造的に…

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 環境デザインによる防犯にはいくつかの源流がある。その中でもとくに重要なものはジェーン・ジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」におけるアイディア、オスカー・ニューマンの「守りやすい空間」のコンセプト、そしてレイ・ジェフリーのCPTED(Crime Prevention Through Environmental Design)の主張である。これらのアイ…

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