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新サービスや自主調査結果、関連する学問領域のコラムなどを掲載しています。

 「空気を読む」ことは、社会や組織で生活を円滑に送るうえで大切なスキルのひとつにあげられる。職場はもちろん、友人どうしの集まりでも、「空気を読んで」気の利いた対応ができることは大事だ。それができないと、即座に「空気を読めよ!」とツッコミを入れられることになる。重要だ、必要だと言われる「空気を読む」行為だが、この能力が備わっていることは良いことばかりなのだ…

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 我々の行動はそれを制約する存在によって影響される。この制約を知ることにより、我々の行動を構造的に把握することができる。この制約は道徳、宗教や社会の規範、あるいは物理的なものなどがあり、様々な視点から観察することができる。  今年4月に発売された野口悠紀雄著『「産業革命以前」の未来へ』、NHK出版新書で、新しい時代には企業の新陳代謝が必要で、我が国で起業…

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新コンテンツ「鉱脈ナビ」を公開しました。 「鉱脈ナビ」では、毎回テーマとなる市場を設定。その中で新価値創造につながるターゲット(鉱脈)を、自主調査をもとに抽出し、深堀へとナビゲートするものです。 全3回のうち、今回のテーマは「家ナカ市場」。家族・教育・家事・健康・エコ・省エネ・住宅・安全など「家ナカ」に深くかかわる行動・意識を調査し、新たなターゲットを抽…

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 桜の季節を迎え、新年度が始まった。希望を胸に、晴れやかな笑顔の新人たちの初々しい姿に、活気が増している職場も多いことだろう。この季節になると思い出されるのが、先輩たちが「今年の新入社員はどんな特徴があるんだろう」と話をしている光景である。筆者自身も入社2年目以降は、「今年の新入社員はどうなの?」と結構気にしていたものである。  こうした興味や関心は、時…

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 1980年代後半のバブル経済が90年代に入って崩壊した流れは、日本社会に大きな禍根と教訓を残したと言えるだろう。しかし、その後も1999年~2000年の頃には、情報産業を中心とするITバブルと呼ばれる現象が我が国でも起こっている。さらには、2003~2006年の頃のアメリカで、返済する能力が不確かな人々にも安易に資金の貸し付けを行ったサブプライムローン…

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 国際会議で発表のためマレーシアのクチン市(ボルネオ島)に現在いる。赤道に近い緯度なので、かなり暑いのではと思っていたが、それほどではなかった。大昔、シンガポールに行ったときの熱風の印象が今でも蘇ってくるが、クチンはそれとは違っていた。  この街で気が付いたことを紹介したい。 1.自動車優先の考え方のようである。  交通信号があまりなく、信号なしでスムー…

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 20年以上も前のことであるが、筆者の住む福岡市内の書店のエスカレーターに、妻と2人で横に並んでおしゃべりしながら乗っていたところ、後方からエスカレーターを歩いて登ってきた男性から「左側に寄って乗ることも知らない人は田舎者ですよ」とたしなめられた経験がある。自分が田舎者であることは十分に自覚しているので即座に詫びて左側に寄り、右側をあけて、その人を通した…

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 オペラ作曲家として有名なジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi、1813年―1901年)をご存知であろうか?「椿姫」「リゴレット」「アイーダ」などのオペラで知られているが、彼が80歳を前にして最後のオペラ「ファルスタッフ(Falstaff)」を作曲した。この時、ヴェルディはなぜ80歳前にして、作曲したのかと質問された時、私の作品は失敗であ…

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 ピョンチャン・オリンピックの開幕が近づいてきた。国家ぐるみのドーピングが行われていたことへのペナルティでロシアが国家として選手団を派遣できなくなったり、直前になって北朝鮮の参加が決まって韓国選手団が振り回されたりと、政治的な影響を色濃く反映した大会になりそうなのは本当に残念な気もするが、このオリンピックを目指して、必死に努力を積み上げてきたであろう選手…

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 今年の正月、家族で、とある飲食店に行きカウンターに座り注文をした。家内がトイレに行こうとすると、店主が今トイレは使用中と制止した。結構高圧的な響きであった。この店主は店員に対しても威圧的な態度を取っていた。この店はどうやって食べているのか、考えていると、固定客を掴んでいるので安泰というわけである。野球などの大会を定期的に開催しているらしく、その情報が壁…

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前回のブログにつきまして、大変多くの方からアクセスを頂きました。 「日常の些細な定性情報から本質的なニーズを導く」 https://ogis.kansatsu.jp/blog/detail/307 本質的なニーズの探索について、皆さまのご興味の強さを感じました。そこで、記事中でご紹介したコミュニケーションについての定性調査、そのローデータを無料でご提供い…

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 ここでは行動観察リフレーム本部のメンバーとその専門分野について紹介していきます。今回はマーケティングリサーチの中でも主に定性調査を専門領域にしている稲葉・山本の両名に、定性情報を扱う上での思いやこだわりについてインタビューしました。 ――お二人はマーケティングリサーチに携わってどのくらいになりますか。 稲葉 裕香(以下「稲葉」):  今の会社に来てか…

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 前回 まではモノやシステムについて、考えてきたが、今回は人間について考えてみたい。著者の研究室は5階であるが、エントランスが2階にあるため、実質、4階に相当する。2階にあるエレベータを見ているとエレベータ待ちの学生が多くいる。健康のために歩いたほうが良いのだと思うのだが、どうなのだろうか。また、満員の京都市バスで、運転手がもう少し詰めて乗客を乗せてくだ…

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 ビッグデータという言葉はなじみのものになってきた。電車に乗るときにSuicaのようなプリペイドカードによる支払いを利用する人が多くなったことで、そのデータを生かして、通勤時間帯の交通機関の使用について、俯瞰して捉えるとどのような行動がとられているのかを解析することが可能になっている。極めて膨大な数の人間が、思い思いに各自の都合で交通機関を使用しているに…

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 前回では再定義の方法を示したが、その考え方はその本質をとらえ、別の観点からその本質を実現することを考えることでもある。  椅子のデザインのアイディアを考える際、椅子の本質は何かと考える。するとそれは体を保持できればいいので、その観点から考えると天井から吊るしたブランコのようなデザインでも良し、また、脚立のようなデザインでも良いという判断ができる。  前…

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 仕事について考えるとき、「失敗=責任を追及されるもの」というフレーミング(とらえ方)になっていることを自覚することは、そこから新しい視点に立って、「失敗=将来のために学び生かすもの」というフレーミングで働くことへの転換、すなわちフレーミング・シフトを起こすときの出発点として大切であることを前回述べた。  しかし、出発したからといって、即座に新しいフレー…

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 前回、職場で仕事をするときに、「失敗=責任を追及されるもの」というフレーミング(とらえ方)で働くことから、「失敗=将来のために学び生かすもの」というフレーミングで働くことへと転換を図ることが、「やらされ感」で働くことからの脱却につながる有効な取り組みであると述べた。さて、こうしたフレーミング・シフト(リフレーミングと呼ばれることも多い)は、どのようにし…

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 再定義という見方が注目されている。定義されている内容を再度、見直して新たに定義するという意味である。つまり、新しい価値、意味に変換するということでもある。英語ではreframeが該当するだろう。ありきたりの製品でも再定義を行うことにより、全く新しい製品に蘇る。  そこで、著者が考える再定義の方法を紹介したい(図1)。  図1に示す通り、「一般的な定義…

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 昔、企業でデザイン作業を行っていた時、レンダリングという製品の完成予想図を描いた。技術や営業の関係者にプレゼンを行い、デザイン決定を行うためである。プロとして完全なレンダリングを描かなければと思い、詳細に本物のように描いていた。そのほうが詳細に見えて関係者に理解してもらえるという意識があった。ある時、同僚が万年筆でサーと描いて手抜きのレンダリングを描い…

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 前回、「やらされ感」や「指示待ち」の態度から脱却して、前向きに仕事に取り組むには、職場を「作業の場」ではなく「学習の場」として認知するように成員のフレーミングをシフトさせることが重要な鍵を握ることについて紹介した。こうしたフレーミングのシフトは、失敗から学ぶことを大切にして、プロアクティブに仕事に取り組むことの促進につながると考えられるからである。では…

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