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新サービスや自主調査結果、関連する学問領域のコラムなどを掲載しています。

 誰もが、知らず知らずのうちに自分の正直な気持ちをしぐさや態度、表情に表しながら生活している。。前回話題にした「正直シグナル」は、数え切れないくらい多種多様にある。また、「無くて七癖」と表現されるとおり、人によってその表し方に個性が見られることも多い。そんなに多種多様で個性溢れる正直シグナルなのに、なぜ、我々はかなり的確にその意味するところを類推すること…

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 初期の団地の建て直しがさかんにされている。新しく建てられた住棟には、前回、第34回「団地物語(1):さらばスター」書いたスターハウスがそうであったように、実験的な住宅ユニットがいろいろと採り入れられている。  そうした試みの一つは、第23回「自然監視とテリトリアリティ」で紹介したような地上階の住宅ユニットの出入り口を、建物内にではなく、直接隣接する道路…

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 あるバス停に置かれてあるベンチとそこから200mほど離れた歩道に置かれたベンチの仕様が異なっていたので、気になった。そこで公共用に使われるベンチの機能を分解して考えてみる。機能を分解するときVE(Value Engineering:価値工学)の「目的-手段」の関係を用いて分解してゆく(図1)。  この場合、「公共のベンチに座る」という機能を目的と仮定…

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 今回は、他者とのコミュニケーションで伝わっているものは何なのか、今一度、考えて見ようと思う。前回まで、チーム力、組織力を高めるにはどうすればよいかを考えてきた。いきつくところは、自分たちの達成すべき(達成したい)将来像を明確に持つこと、そして、その実現を追究するメンタルモデルをメンバーで共有して日々の仕事に取り組む状態を作り上げることの重要性だった。そ…

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 団地の横の道を歩いていると工事現場に出くわした。よく見てみると、星形住宅、いわゆるスターハウスの取り壊しが行われていた。  スターハウスとは、1950年代から60年代にかけて主に公団が団地内に建設した、中層の共同住宅のことである。その特徴は120度ずつの角度に開かれた中心から延びる3つのユニットから形成される形状にある。つまり、上から見た場合にスリー…

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 用事があり神戸の元町に出かけた。折角行ったので、中華街に寄ってみた。この街では、お店の前に屋台を出し、食べ物を一口で食べられるように工夫して、気楽に歩きながら食べることができるようになっている。気楽に食べられる仕組みは、サービスとしてなかなか興味深い。そこで、串刺しにした鶏の唐揚げを購入して、ぶらぶらと歩いて食べたのであるが、ゴミ箱がないのが分かった。…

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 組織がプロアクティブに活動していくために鍵を握る「ミッションの共有」とは、いかなる取り組みによって実現されるのか考えている。前回指摘したように、管理者が会議を開いてミッションを伝達するだけでは、必ずしもうまくいかない。メンバーは表層的には、その情報を理解したとしても、いざ、その情報を活用しようとする段階では生かし切れないもので、あくまでも以前から自分が…

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 2011年3月11日以降の節電意識の高まりから、様々な施設内の照明はずいぶん暗くなった。しかし、何かが不自由になったり、不便になったり、あるいは不快や不安になっただろうか。  もちろん、道路や公園などの街灯が消されたところでは、夜に不安感を感じるということはあるかもしれないし、実際そうしたところまで節電・減灯することは望ましいことがどうかには疑問がある…

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 世の中の動向を探る方法として、10回、11回でファッションを取り上げ解説した。今回はファッションに限らず、より広く世の中の動向を探るマクロの視点とより焦点を絞ったミクロの視点による観察方法を紹介する。 1.マクロ的視点による観察  世の中の動向を探る場合、衣食住に注目するとよい。これらは生活必需品なので、人々が関心を持ち、その価値観が表出するからである…

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 チームのミッションをメンバー全員で理解し共有することは、それほど難しいことではなさそうな感じがするかもしれない。皆で集まり、意見交換し、「このミッションの達成に向けて皆で力を合わせていこう」と合意すれば事足りるように思える。ところが、会議を開いて皆で決定しても、そこで話し合われた内容が、メンバー皆に共有されるとは限らないことが、社会心理学の実験によって…

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 前回、第31回「ファサードの示すもの:パラドキシカルなメッセージ」のお話において、同じ要素が正と負の複数の意味を同時に持つことをパラドキシカルなメッセージと表現した。では、このパラドックスは理論的には何を意味しているのだろうか。  前回に引き続き、バッグを主力商品とするブランド店を例として考えてみよう。そうした各ブランド店を多数用意して評価を行うとする…

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 REMを開始するに当たって、問題点を抽出する必要がある。以下の分類に従って、問題点を抽出する。 (1)製品やシステムの問題点抽出 HMI(Human Machine Interface)の5側面から問題点を抽出する。 a)身体的側面:人間と機械との身体面での適合性< 1.最適な姿勢,2.適正な操作力,3.操作具との最適なフィット性 b)頭脳的側面:人間…

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 自らの目指す理想の自己像を明確にすることは、個人にとって、実現したい未来を現実のものにしてく足取りを確固たるものにするうえで重要である。それがプロアクティブ行動の基盤であることは前回述べた通りある。一人ひとりがプロアクティブに行動できることは、組織やチームにとっても望ましいことに違いない。しかしながら、個人の抱く理想の自己像は、個々に異なるのが当然だ。…

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 商業建築は、その外観・ファサードによって、利用者にいろいろなメッセージを送っている。そして、利用者はそうしたメッセージをかなり正確に読み取ることができることが環境心理学の研究からから示されている。  それでは、商業施設、いわゆる店舗のファサードはどんなメッセージを伝えている、伝えようとしているのだろうか。主なものは、1)入りやすさの程度と、2)質・グレ…

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 REM(The hierarchical requirements extraction method)とは、システムの問題点からその根本原因を探り、問題点の解決案からそのシステムの究極の目的を求める方法である。 その手順は以下の通りである。 (1) 仕事を分解した各タスクを観察し、問題点を書く (2) 問題点を入力として、その解決案である出力を書く …

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 前回、“プロアクティブ(proactive)”で あることの大切さを指摘して、プロアクティブであるためには、将来のあるべき姿を明確に自律的に思い描くことが鍵を握ることを論じた。ただ、失敗したり、 思いもよらない事態に直面したりする中で、過度に落ち込むことなく、レジリエンスを発揮して前進するには、もう一歩、次なるステップに踏み出す必要がある と書いた。そ…

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 シムシティという都市を開発していくシミュレーションゲームは有名だが、シムライフというゲームはご存じだろうか。シムライフもシミュレーションゲームなのだが、対象は架空の生物の生存競争である。  シムライフでは、まずプレイヤーがフィールドの地形を決定した後に、複数の生物をそのフィールドに配置していく。配置される各生物には移動の能力・特性、捕食対象など各種の生…

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 10回目の記事で世の中の動向、デザインやファッションを観察して、それらの潮流や予測を行うことができる方法を紹介した。この時に観察データから直感で価値観や考え方を出せると述べたが、今回は論理的に推測する方法を詳しく述べたい。この推測する構造は前回述べたが、下図にその関係を示す。観察された特徴から「目的-手段」の関係に基づいて、究極の目的を特定することであ…

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 “プロアクティブ(proactive)“と書くと、人気の高い商品があるせいか、多くの人が真っ先にニキビ予防を連想するようだ。考えてみると、ニキビができないように、たとえ、できてもひどくならないように予防するのは、将来、起こるであろうことを想定し、対応を先取りして実践する行為である。ニキビができた後に、その現実に対応するのは、リアクティブ(reactiv…

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 前回、第28回「コミュニティの再生とは(1):農村生活はよかったのか?」の内容をまとめると「『昔はよかったのに、最近の人はそうした生活を自分勝手に捨ててしまった。昔に戻ろう』という考えは単純すぎる。社会制度による変化を、『人の心の持ちようの問題』として扱ってはいけない」ということである。(ちなみに、ある人の行動や態度の原因が、その人を取り巻く「状況(外…

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