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「ユーザビリティ」の記事

 前回に引き続き、Temporal Model(時間モデル)について、考察したい。今年、8月中旬に、台湾の某国立機関から講演を頼まれたので台中と台北に行った。台北市内の地下鉄に乗ったとき、ドアの上に細長いデジタルの表示板があり、次に停まる駅名などを表示しているのであるが、現在時刻の表示がされてあった(図1)。これは単に時刻を表示するだけではなく、過去から…

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 ものごとを理解する際、往々にしてその表層の理解に留まる場合が多い。これでは十分把握したことにならないので、構造的に捉えなければならない。製品のユーザビリティ評価を行うとき、製品の問題点をモニターに指摘してもらっているが、これはその製品の表層として現れるユーザビリティの問題点を抽出しているに過ぎない。ワークショップなども同様で、現状のシステム・製品の問題…

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 今年6月に出版する「サービスデザイン」の本の中で紹介しているが、UXは機能、ユーザビリティの上に立脚していると考えている。UXはユーザ体験なので、その体験に一番影響を与えるのがユーザビリティと機能である。  そうするとユーザビリティは「人間―機械・システム」や「サービスデザイン(接客面)項目」に係ってくるので、これらの項目の下位項目を抽出すれば、UX…

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 こんにちは、行動観察研究所 研究員の海老原です。 自他ともに認める旅行好きのわたくしですが、この夏、休暇をいただきフランスのパリに行って参りました。 パリといえば、数々の名だたる美術館や建築がある街。見どころだらけで、何を見るか選ぶのも大変!ですが、実は意外にコンパクトで、その大きさは山手線の内側くらいだそうです。そして、滞在中の足は、その街に網目のよ…

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 図1は東京の地下鉄の住吉駅の案内図であるが、私は地図情報と現実の環境との対応付けが上手くゆかず、間違った方向に行ってしまった。つまり、立っているところがどの通路に相当し、どちらの方向に行けばいいのかが分からなかったためである。  図2の谷町四丁目の駅の構内案内図は、谷町線と中央線が交差しているので、複雑であり分かりにくい。  最近、困った経験をしたのは…

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 図1を見てほしい。地下鉄のプラットホームにある点状ブロックに、1本の凸状の線が加えられてある。この線は盲人がホームからの転落を避けるための配慮である。この線がないとどちら側がホームの端か分からないためである。    我々の身の回りには様々な配慮が埋め込まれている。図2は目薬の容器であるが、指に当たる蓋の側面部分が凹状になっており、開け閉めを気持ちよく行…

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 先日、谷町線の南森町駅から天王寺駅に行くため、ホームに向かったとき図1の写真の行き先表示を見たとき、一瞬行き先の確認ができなかった。図1にある通り、天満橋と天王寺の最初の文字が天なので紛らわしかったのと天満橋と南森町の位置関係が直感的に分からなかったためである。じっくり見ると行き先表示板の真ん中に天王寺が表示されており、確認できたわけである。多分、天満…

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 ある学術調査と会議のため、ドイツ、オランダ、オーストリアに行ってきた。大阪空港(伊丹)から成田経由して、ミュンヘン国際空港、スキポール空港、ウイーン国際空港を利用する機会を得た。  最初の大阪空港でまず間違えてしまった。10年前に利用しただけなので、初心者と同じである。図1にあるように出発ロビーの表示が目に入り、その手前にカウンターがあり、旅行客が並ん…

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 ヒューマン・マシン・インタフェース(人間-機械系、以下HMI)そのものをみるのではなく、それに係わる環境面や運用面を観察する。それにより、HMIだけでは見えなかった問題点や特徴を把握することができる。特に、運用面はHMIに影響を与えている点がわかり、サービスの視点からも分析が可能である。製品やシステムの設計者のコンセプトを推量する仮想コンセプト法につい…

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 ユーザとそのインタラクションを観察するには、まず「ユーザ」を観察し、ユーザが行う「インタラクション」を観察する。次に、ユーザの行う「タスク」とユーザが行った後の「痕跡」を観察する。これらの観察によりユーザやシステムに潜む問題点を抽出することができる。 (1) ユーザを観察する ユーザを観察するには、下記の3つの視点から見るとよい。 (a) 通常の動作(…

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(2) インタフェース部を観察する  インタフェース部分を観察するには、下記の視点から観察すると良い。 (a)最適な操作  最適な操作とは、身体に対する負担の少ないことを言い、人間-機械系の身体的側面の視点から観察する。つまり、(1)ユーザの姿勢は最適か、(2)ツマミなどの操作具の操作方向と操作力が最適か、(3)操作具とのフィット性は最適か、の3つの視点…

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(1)製品(システム)を観察する  最初に、製品やシステムの様々な側面に対して観察を行う。  (a)製品やシステムの特徴を観察する  製品やシステムの様々な特徴を探し、その妥当性を考えながら観察する。以前、交通関係や電力関係などの監視制御室を観察した。そこで使われていたのは、作業面の高さが740mmもある古いタイプの監視制御卓で、少し高そうだと予感した。…

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