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「UX」の記事

 20世紀では、モノ作りで時間軸をあまり考慮に入れていなかったのではと考えている。例えば、建築では、変化を考慮したメタボリズムの運動があったが、完成したときが最高の状況で、その後のメンテナンスは不十分な例を多く見る。木造住宅もそうで、わが国の気候的な制約もあり、古くなれば取り壊していた。しかし、以前、ロンドンのパブに行ったとき、築300年ぐらいの木造の建…

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 前回に引き続き、Temporal Model(時間モデル)について、考察したい。今年、8月中旬に、台湾の某国立機関から講演を頼まれたので台中と台北に行った。台北市内の地下鉄に乗ったとき、ドアの上に細長いデジタルの表示板があり、次に停まる駅名などを表示しているのであるが、現在時刻の表示がされてあった(図1)。これは単に時刻を表示するだけではなく、過去から…

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 今回も今年6月に出版する「サービスデザイン」の本の中で紹介しているUXの蓄積について考えてみたい。ある刺激を受けてユーザ体験が蓄積してゆき、あるレベルを超えるとその刺激を理解できるという考え方である。交響曲や室内楽などのクラシック音楽を初めて聞くとよく分からないのが普通であろう。筆者は中学生時代からクラシック音楽を聞いてきたが、最初はよく分からなかった…

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 今年6月に出版する「サービスデザイン」の本の中で紹介しているが、UXは機能、ユーザビリティの上に立脚していると考えている。UXはユーザ体験なので、その体験に一番影響を与えるのがユーザビリティと機能である。  そうするとユーザビリティは「人間―機械・システム」や「サービスデザイン(接客面)項目」に係ってくるので、これらの項目の下位項目を抽出すれば、UX…

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 3月になると卒業式や謝恩会があり、主催者、関係者の挨拶を聞き、いろいろ考えることがある。また、同月某デザインコンペの表彰式があり、京都女子大学の学生が優秀賞を受賞したので参加し、関係者の挨拶を聞くと、共感し新たに頷くこともあった。  しかし、欧米で開催された国際会議の懇親会にでると、主催者の挨拶が無く、参加者同士で話をして、飲食する場合が多い。一方、ア…

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 最近、用事で松山市内を走っている路面電車(伊予鉄道)に乗車した。その時、乗客に対する運転者の対応が非常に親切で驚いた。車内放送で安全運転に心がけると宣言し、様々な情報を乗客に伝えていた。車内の運転者名を表示するボード面に、「私は安全運転をいたします」と書かれてあった。バスで同様の表示をしながら、仲間のバスが来ると運転中にもかかわらず片手をあげて合図をし…

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 最近、面白い体験をした。京都にあるCACAO Marketというチョコレートを販売しているお店であるが、チョコレートの販売は1階で行われており、飲食は同じ建物であるが別の地下1階で行われている。地下1階でスイーツを食べることにしたのであるが、1階で店員さんにその旨を言うと、地下室に入るための入口ドアを開けるために必要な暗証番号を書いた紙をもらった。いっ…

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 我々は様々な体験(ユーザ体験:UX)を通じて、感激したり、失望したりしている。21世紀でのモノ作りでは、このUXの考え方が重要視されている。Jay Greene著、Design is how it works,Portfolio,2010という本を研究室の学生と共に読んだのだが、この本にはUXの良い事例が紹介されてある。米国のACE Hotelは、客室…

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 どうせ食べるなら… どうせお金を払うなら…   <<美味しいものを食べたい>>  こう思わない人はいないのではないでしょうか。  私は食べることが大好きで、外食にもよく行きます。外食は、家では作れない高度な料理・自分では出せない味が食べられる分、その対価として金銭を払う必要があります。一度行ったことがあるお店なら大体味やお店の雰囲気が分かりますが、初…

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 こんにちは、行動観察研究所 研究員の海老原です。 自他ともに認める旅行好きのわたくしですが、この夏、休暇をいただきフランスのパリに行って参りました。 パリといえば、数々の名だたる美術館や建築がある街。見どころだらけで、何を見るか選ぶのも大変!ですが、実は意外にコンパクトで、その大きさは山手線の内側くらいだそうです。そして、滞在中の足は、その街に網目のよ…

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 終わり良ければすべて良しといわれるが、プロセスが大きな要素となる観光では、終わりだけではなく初めも重要である。観光客の気分を盛り上げ、観光が終わった時にまた来たいと思ってもらうためには、入口と出口の役割を果たすことの多い駅がとりわけ重要である。そんな駅での工夫を京都嵐山で見ることができる。  京都北西部に位置する嵐山は、京都中心部からやや距離があるにも…

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 図1を見てほしい。地下鉄のプラットホームにある点状ブロックに、1本の凸状の線が加えられてある。この線は盲人がホームからの転落を避けるための配慮である。この線がないとどちら側がホームの端か分からないためである。    我々の身の回りには様々な配慮が埋め込まれている。図2は目薬の容器であるが、指に当たる蓋の側面部分が凹状になっており、開け閉めを気持ちよく行…

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